日付を覚えて無いのですが、総合内科の医師が予約を入れてくれたPET検査の日がやってきました。
体の痛みは相変わらずで、十分な睡眠や食事はとれずでとても辛いですが、名古屋市内の予約を入れてくれていた検査機関に向かいました。
自分で車を運転するのは大変です。
運転席の背もたれにはあまり体重をかけることができません。それは振動等の影響で腰の痛みが激しくなるからです。
そして足にも痺れが走るためアクセルとブレーキも慎重に操作しなければなりません。
なんとか検査機関に到着しましたが、駐車場から施設の玄関までは少し距離があり、痛みを我慢して伝い歩きで行くには困難でした。
そこへたまたまガードマンの方が私の様子を見かねて、施設の関係者に車椅子を用意してくださるよう連絡してくださいました。 感謝です。
車椅子に座り施設の受付を無事にすることができました。
PET検査とはどの様な検査か?
PET(陽電子放射断層撮影)とは、医療用画像診断装置の一つであり、がんや脳の疾患などを詳細に観察するために用いられます。PETは体内の生物学的機能を描出する能力に優れており、主に代謝の活発な領域を視覚化することができます。この機能は特にがん診断に有用で、がん細胞は通常の細胞に比べて高い代謝活動を持つため、PETスキャンにより明瞭に視覚化されます。
PET検査の手順は以下のようになります:
1. 患者には放射性物質(通常はフルオロデオキシグルコース(FDG)という放射性糖分)を含むトレーサーが静脈注射されます。このトレーサーは体内を巡り、活動的な細胞で消費されます。
2. トレーサーの注入後、患者は一定時間(通常は1時間程度)待機します。この間にトレーサーは体内に分布し、特に活動性の高い細胞(例:がん細胞)で消費されます。
3. 待機時間の後、患者はPETスキャナーという機械に入ります。スキャナーはトレーサーから放出される陽電子とその反物質である電子との衝突により発生するガンマ線を捉え、それに基づいて画像を作成します。
4. この結果得られる画像(PETスキャン)は、体内の機能的な変化を視覚化し、病変が存在する場所、大きさ、そしてその活動レベルを示します。
PETスキャンは、がんの診断や、治療の効果を評価するために、また、脳の疾患(例:アルツハイマー病)の研究や診断にも広く使用されています。ただし、PETスキャンは専門的な設備と高価なトレーサーを必要とするため、全ての医療施設で利用可能なわけではありません。
PET検査の開始
診察室によばれて最初に放射性物質を含んだ薬剤を腕の筋肉に注射されました。
大した痛みや違和感もなく安静にできるリクライニングシートに移動し、約1時間ほど安静にしました。
その後PETスキャナーに入りました。
相変わらず腰の痛みのおかげで、仰向けで寝ることが困難なのでまたしても膝下にブロックの様なものを敷き、なんとか撮影できる体制をとりましたが、MRIを撮ってくれた病院のスタッフと違いこの医療機関のスタッフは慣れていない様でした。
十分痛みを軽減できる姿勢は取れず、我慢して検査に挑みました。
時間にして30分ほどでしたでしょうか、とにかく体を動かすことができないので大変でしたがなんとか完了できました。
受付で検査費用を支払いましたが、約3万円強でした。
3割負担でもこの金額ですからビックリです。
検査結果は元の病院に送られるそうで、来週の月曜日あたりに出るとのことです。
帰り道も大変でしたが、なんとか帰宅できました。
それにしてもこの痛みと体の不自由の原因となっている原発巣と病名がいつになったら特定され、治療が開始されるのか?
一抹の不安を感じながら日々を過ごすのは辛いものです。
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